サッカーW杯も残すところ8強を残すのみとなったが、FIFAのブラッター会長とヴァルケ事務局長は現時点で、今回のW杯は「成功」との判断を下している。同会長は「ブラジル民の協力のおかげで良い大会になっている。とても満足だ」と語り、同事務局長は「レベルの高い試合が続いているのもさることながら、ブラジル民の外国人客のもてなしが素晴らしい」とほめた。奇しくも、準備が遅いと不満を漏らし、コンフェデ杯のマニフェスタソンの際にはあからさまに不機嫌を示して今回のW杯が過去最低になるような雰囲気を世間に与えていたのはこの2人だったが。この良い雰囲気のまま終わることを祈るばかりだ。
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1日、午前8時30分頃、CPTM11号線ブラス駅~ルス駅間のルス方面行きで信号機の故障が起きて電車が止まり、乗客が線路上をルスまで歩かざるを得なくなる事態が生じた。この日はイタケロン・スタジアムでW杯の試合があり、試合用の特別快速電車が午前9時30分から走る予定だったが、発車の遅れを余儀なくされた。だが、試合の応援にやってきたアルゼンチンの人たちは気持ちの高まりからか、不具合は気にしなかったとのこと。
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世間がW杯に夢中になっているあいだにカンタレイラ水系の水位が下がり続け、1日現在で20・4%まで下がっている。特にW杯の影響からなのか、6月下旬は上旬と比べ、水の使用量が64%も上がっているという。W杯が終わり、知事選挙が近づくタイミングで深刻化した問題は、選挙の行方を占う大きな要因の一つになるだろう。