3月中旬にネットサイトを通して4種の衣類ダンスを注文した。支払後、「発送準備中」などこまめに連絡があったので「割ときちんとしている」と家人共々喜んでいたが、ぬか喜びは禁物だった。これがその後頭痛の種になろうとは▼いざ組み立てようとした所、異変に気がついた。4種の商品の内、Aは2個届き、CとDは届かず、注文してもいないEが届いていた。しかもAとBは壊れていた。つまり、どれも使えないという状態だった▼すぐにサイト上のフォームから苦情を3度送ったが返事はなく、更に送り続けると「指定のフォームから連絡を」「何が問題かを明記して」という意味不明の返答が。何度かやり取りしたが拉致があかず、消費者センター「PROCON」に作成してもらった文書を送付。すると「何の苦情も届いてない以上、当社に責任はない」とあり得ない通知が届いた。開いた口が塞がらなかった▼人との触れ合いが好きなブラジル人は、目の前にいる相手には親切なので、対面販売では困ったことがない。しかし相手の体温が伝わらないメール・ネットとなると、モチベーションが下がっているのが明らかに分かる▼とはいえ「これで諦めては相手の思うツボ」と、お次は苦情サイト「Reclame Aqui」に怒りの投稿。あらゆる企業に対する苦情を投稿でき、しかも全てネット上で公開されるので、企業にとってはある意味消費者団体より恐ろしいサイトなのだ▼これには同社も恐れをなしてか、初めて電話で解決の意思を示した。油断は禁物だが、事態収束に向かってようやく一歩。何かにお困りの方は是非利用してみて。(阿)