ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)主催の『第17回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)』が4日正午、サンパウロ市のイミグランテス展示場(Rod . dos Imigrantes, km 1,5)で開幕する。開幕前日の3日、注目の郷土食会場で意気込みを聞いた。
お馴染みの大鳥居をくぐって右手に抜けると、各県人会自慢の逸品が一堂に会する「食の広場」がある。3日朝8時40分に一番乗りで設営準備を始めたのは、本橋県連会長率いる鳥取県人会だった。栗と鶏肉の入った「大山おこわ」を筆頭に和牛を使った牛丼、大きな野菜かき揚などを販売する。
現場責任者歴5年目になる末長正副会長は、「牛丼はデカセギ帰りの人に人気。大山おこわも自慢の品。ぜひ来て下さい」とアピールした。
長野県人会の準備作業も気合が入っていた。先頭切って働いている様子の高橋恒治さん(65、山形)は、「開催日の天気が良いことに一安心」とか。同県人会の北澤一家が作る「野沢菜漬け」も順調に漬け込まれており、「各地で日本祭りは開かれるけれど、野沢菜漬けを食べられるのはここだけ。椎茸ごはん、花梅漬けもあるのでぜひ」と高橋さんは来場を呼びかけた。
展示スペースの中央通路奥の左手には、本紙と静岡新聞が主催する富士山写真展が3日中に設営を終えた。見ごたえのある霊峰の姿に、忙しいはずの作業関係者もしばし足を止めて見入る光景も見られた。
山田康夫同祭実行委員長は、忙しく会場を駆け回りながらも「準備は終わりました。後は皆さんに『三方良し』で楽しんでもらうだけです」と会場費の値上げなど苦労の多かった今回の日本祭りの成功を祈った。
開催時間は4日正午12時~午後9時、5日午前10時~午後9時、6日午前10時~午後6時まで。5日には「ミス・ニッケイコンテスト」、6日には「コスプレ大会」も行われる。各種ワークショップや和太鼓、YOSAKOIソーランなどのショーもある。
期間中、地下鉄ジャバクアラ駅から会場への無料バスが出る。駅の各所で赤い法被を着たボランティアの案内が目印。入場料は12レアルだが、8歳以下または65歳以上は無料。詳細、問い合わせは県連(11・3277・8569/secretaria@festivaldojapao.com/www.festivaldojapao.com)まで。