3日、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテで建設中の高架橋が落下し、2人が死亡、22人が重軽傷を負った。4日付伯字紙が報じている。
事故が起きたのは午後3時頃で、ベロ・オリゾンテ市北部パンプーリャ地区のペドロ1世大通りの上に建設中の高架橋が同大通りに落下した。高架橋は同通りの上を横切り、ジェネラル・オリンピオ・モウロン・フィーリョ大通りにつながるもので、事故当時、ペドロ1世大通りは通常通りの通行が行なわれていた。
この事故で、ペドロ1世大通りを通行中だったマイクロバス1台と乗用車1台、沿道で作業を行なっていた建設用トラック2台が高架橋の下敷きとなった。これにより、マイクロバス運転手のアンナ・クリスチーナ・サントスさん(25)と、乗用車の運転手のシャルリス・フレデリコ・ドス・ナシメントさん(25)がそれぞれ死亡、22人が重軽傷を負った。
この高架橋は「ムーヴ(Move)」と呼ばれるサッカーW杯用のインフラ工事の一環で、市が運営する高速バス(BRT)を走らせるための高速道の一部として建設されていた。同高架橋はW杯の試合会場となっているミネイロン・スタジアムの近くにあり、国際空港であるコンフィンス空港までつながるものだったが、W杯までには完成しなかった。
同高架橋の工事はコーワン社とデルタ社が共同で落札し、コーワン社が工事を請け負っていた。MoveはW杯用の経済活性化計画(PAC)として扱われ、国が経費を負担していた。
ベロ・オリゾンテのマルシオ・ラセルダ市長は事故現場に急行し、原因の解明を急ぎたいと語った。ジウマ大統領も事故を嘆き、犠牲者への追悼を声明で発表した。
この事故でベロ・オリゾンテ市は3日間の服喪を決め、W杯のファン・フェスタも中止された。