エクアドル首都キトでも第1回日本まつりが7月6日、旧キト国際空港のイベント会場で行われる。キトでは過去3年間、市内日本語学校やキト補習授業校主催の七夕祭を行ってきたが、4年後に両国の外交関係樹立100周年を控え交流をさらに盛り上げようと、今年初めて日本まつりとして大規模に開催することになった。
当日はキト補習授業校、日本語学校Fujinoらの日本食・和小物ブースや、年々盛り上がりを見せる地元オタクグループによるコスプレイグッズブースやメイド喫茶、日本食レストランなど約30店舗が出店する。
入場しただけでも楽しめるようにと、浴衣の着付けや抹茶の試飲、柔道一本背負いコーナーは無料で体験できる。
ステージでは剣道や居合道などのデモンストレーションやコスプレイのコンテスト、補習授業校の生徒や日本語学習者の発表が行われる。
実行委員長の高橋力(ちから)さんは、「まつりの目玉は最後の盆踊り。みんなで参加してほしい」と話す。
2年前に行われた東北の震災復興支援イベントでも炭坑節を皆で踊ったが、今回は東京音頭。事前に市内の公園で練習を行い、エクアドル人にどのようにスペイン語で説明したら踊りやすいかを試した。
それぞれ日系ペルー人、ブラジル人二世の石原フアン、記代夫妻の指導で作製された七夕飾りで会場を飾る。毎週有志が集まって飾りを作った。ふたりは以前、サンパウロに住んでいたころ宮城県人会に所属しており、ブラジル式七夕飾りや、願いによって色にわけした短冊のやり方を伝授した。
問題はキト在住の日本人の少なさ。実行委員もほぼ全員が何らかの団体に所属しているため、まつりの運営と出店の準備を同時にしなくてはならない。
大使館やJICAはもちろんのこと、日本人とあらばワールドカップの応援で知り合った留学生や旅行者も声をかけて人集めをした。これまで補習授業校などがイベントでお世話になってきたオタクグループや日本語学習者のいる大学にもボランティアを頼んだ。まさに日エク交流のイベントとなりそうだ。
実行委員会は3千人の来場者を見込んでいる。協賛はトヨタ・デル・エクアドル、テオハマなど。詳細はフェイスブックページ(www.facebook.com/events/279261782240327/)まで。(秋山郁美通信員)
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