ブラジル日系熟年クラブ連合会(五十嵐司会長)が『第38回熟年クラブ芸能祭・大会』を28日、静岡県人会館で開催した。同会に所属する約80団体が日本舞踊や民謡などを披露。同会員を中心に約500人が来場し、出演者の熟練の技を楽しんだ。
各団体最大限力を発揮し演技に臨んだものの、機材が故障し、急遽アカペラでコーラスを行なうというハプニングも。コーラス教室の足立弘子さんは「日頃の成果を発揮できなかった」と残念そうだったが、「来年はリベンジです」と気持ちを切り替え意気込んだ。
ジュンジアイ睦会として団舞を披露した北原民子さん(84、熊本)は「芸能祭のために、みんな一生懸命練習する。一年の楽しみです」と充実の表情だ。
昨年バイーアから引っ越してきたという富田初司さん(71、鹿児島)は、「みんな熱心で凄い。日本にいるのかと思った」と熟ク連会員の活発さに感心していた。
同祭の合間には、第38回熟連クラブ大会も開催され、林アンドレ弁護士による講演会が行われた。大会に出席した福嶌教輝総領事は、開催中のW杯にかけて「皆さんのような日本代表がいるので心強い」と激励を送った。