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サムスン工場に集団強盗=8千万レ相当の品盗み出す

 7日未明、サンパウロ州内陸部カンピーナス市のサムスン社(Samsung)工場に武装集団が侵入し、高額商品4万点(8千万レアル相当)をトラック7台に積んで逃走と8日付伯字紙が報じた。
 強盗団はまず、6日深夜11時半頃に夜勤に入る従業員7人を乗せたバンを襲撃。犯人らは全員床に伏せるよう命じ、携帯電話を取り上げた後、7日午前0時頃、工場に着いた。従業員証を見せて門に近づいた犯人達は警備員を難なく制圧し、工場内に侵入した。
 犯人らは内部にいた従業員約100人を人質にし、所在地を探索する装置を内臓していない高額商品を物色。人質を使って商品をトラック7台に積み込ませると、午前3時頃、追跡を困難にするため、複数のルートに分かれて逃走。バンに乗っていた人質7人は3時半頃、マクコと呼ばれる地域で高速道の脇に置き去りにされたという。
 カンピーナス市には電子機器製造工場があり、別称はブラジルのシリコンバレー。2013年10月にもヴィラコッポス国際空港のTAMの倉庫が襲われ、390万レアル相当の電子機器が盗まれる事件が発生している。
 今回の事件の犯人達は小銃や機関銃、拳銃などで武装しており、どの商品には所在地を探索できる装置が付いているかなどを熟知していた。警察は小型で高額な品を狙う電子機器専門の集団と見て捜索を始めている。