国際交流基金サンパウロ日本文化センターで2011年4月から所長を務めていた深野昭さん(61、新潟)が退任し、深沢陽さん(59、神奈川)が新所長に就任、1日に挨拶のため本紙を訪れた。
深野さんは、「海外赴任は二度目だったが、ブラジル社会も文化も知らなかったので不安要素が多かった」と振り返る。
日本ポップカルチャー関連のイベントでは、収容人数をはるかに上回る来場があるなど、その興隆を目の当たりにした。来年は日伯修好120周年を控え、様々な催しが企画されているという。
「色々な方に出会い、良い思い出と財産が出来ました」と感謝を述べた。
深沢さんは、93年から3年間ニューヨークに赴任し、その後インド、パキスタン、フィリピンなどアジア諸国を回った。南米赴任は初。「世代交代して日系人としてのアイデンティティが薄らいでいる今の日系人や非日系の人たちに、どういう支援・アプローチをすればよいかをじっくり考えたい」と抱負を語った。