美しい歌声で観客を魅了したINSPi。初のブラジル公演という事で、客席にポ語でも挨拶をするために、来伯前に事務所の先輩歌手のマルシアに特訓を受けたそう。だが発音でOKがなかなか貰えず、「特にコラサォン(心)は一度もOKにならず本当に大変でした。公演を見てたら怒られるかも…」と苦笑いする奥村伸二さん。だが当日の素晴らしい舞台を見たらマルシアも、「歌は発音でなくコラサォンで歌うもの」ときっと納得してくれる事だろう。
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「楽しかった」で終わるはずだった日本祭り。が、今年日本で買ったばかりのカメラを盗まれた。しかも、本紙主催の富士山写真展ブース内で。周りが衝立に囲まれた宣伝用スペースの椅子の上に、一旦置いたのが間違いだった。真横に同僚がいるのに安心し、来場者に対応するため3分ほどその場を離れた隙に消えていた。コラム子の注意を引いた白人女性が共犯者だったようだ。一瞬の油断を悔いるも後の祭り。「人を呪わば穴二つ」と耐えて涙を飲むよりほかない。移民女性の「これも修行よ」との言葉が心にしみた。
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非日系の愛好者が増えているという「コロニアかるた会」。かるた普及を目指す若者による「めぐりあひ会」では、定期的に集会を開くほか、ポ語サイトの運営まで行う。サイトの創始者ジュリアナ・アキモトさんは漫画「ちはやふる」でかるたを知り、1年以上かるた協会を探した末、コロニアかるた会を見つけたとか。次回の集会は今月20日。若者の取り組みに関心のある人はサイト(karutakai.word press.com)を参照。