国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が11日、ブラジルの大統領府で行われた会議で「ブラジルはW杯の開催を誇りに思っていい」、「2016年のリオ五輪の開催も信用に値するもので、素晴らしい大会になる」と発言したと地元メディアが伝えている。
開催前は国民やFIFA(国際サッカー連盟)などの間で強い不満や懸念が示され、抗議運動が繰り返されていたが、いざ始まってみると開催都市での外国人観光客のもてなしも好評で、「成功」と見る向きも多くなっていた。五輪においても準備の著しい遅れが指摘され、同委員会が懸念する発言がたびたび報道されていた。
しかし、この日バッハ会長はW杯の開催を「異例の成功」と賞賛し、リオ五輪開催への不安がないことを強調。10日に建設中のオリンピック公園を視察し、記者会見では「前回(2カ月前)に来た時と比べてかなり進歩した。オリンピック公園は素晴らしいものになる」と明言した。
会見に同席したアウド・レベロ・スポーツ相は、W杯後は「五輪の準備が連邦政府の最優先課題になる」と説明した。(11日付G1サイトより)