先月末から、ブラジル最南端のリオ・グランデ・ド・スル州のカシアス・ド・スル市の連邦警察署に、約250人のガーナ人が訪れ亡命を申請していると地元メディアが伝えている。
ガーナ人らはW杯の試合観戦を目的に観光ビザで入国し、同国代表がW杯の試合を行ったナタル、フォルタレーザ、ブラジリアを中心に回った後、仕事を求めて南部に移ってきたとみられる。
亡命申請をすると、申請者は仮の登録書を受け取り、就労などの権利が与えられる。しかしあくまで一時的なもので、国家難民審議会(Conare)が亡命の承認可否を決めるまでの期間限定となっている。
ガーナ人らがなぜカシアス・ド・スル市で亡命申請しているかについて地元警察は、同市の警察の対応が速く、カトリック教会関連のCAMと呼ばれる移住者受け入れ施設があるからだとみている。警察は、ガーナ人らの同市への移動において、彼らを手引きする組織があるとみて捜査している。
同市はここ数年で3千人のハイチ人、セネガル人移民を受け入れており、現地ではこれ以上受け入れる余裕がないと懸念する声もあるという。(10日付エスタード紙より)
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