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ネイマール=負傷後初の記者会見=「2センチずれたら車椅子」

 腰椎を骨折して自宅に戻っていたネイマールが10日、ブラジル代表(セレソン)と合流後、記者会見で現在の心境を語った。11日付伯字紙が報じている。
 ネイマールはセレソンのユニフォームを着て、骨折を抱えながらもゆっくりとした足取りで会見場に現れた。会見では、まず、準々決勝の対コロンビア戦で負傷の原因となったスニガの飛び膝蹴りに関し、「許されるべきプレーじゃない。前からなら防ぎようがあるが背後からでは」と語り、「あと2センチずれていたら、車椅子に乗っていたかもしれない」と言って涙を流した。スニガは試合翌日(5日)に電話で謝罪してきたといい、「既に許して、嫌悪感もない」と語った。
 そして準決勝の対ドイツ戦の1―7での惨敗に関しては、「説明のしようがない。一気に暗闇に落ちてしまったんだ。すぐに灯が点るべく応援するしかなかった」と答えた。また「何はともあれ、3位決定戦が残っている」とも語り、気持ちを切り替えて今日のオランダとの一戦を迎えたい気持ちを語った。
 また、今W杯でのセレソンの出来について「決勝にという夢は破れ、ブラジル代表として皆さんを喜ばせるようなプレーは出来なかった。準決勝までしか行けなかったのはそれなりのプレーしか出来なかったからだ」と語った。そして「あの1試合だけで歴史に残るというのはフェアじゃない。僕たちはそれを乗り越えなくてはならない」した。
 フェリポン監督に関しては「チームには可能性があったし僕の期待以上だった」とし、「こんな風にW杯を終えるのは心外だ。ブラジル民、とりわけマスコミはセレソンが負けるとすぐにすべてを替えなければと言いはじめる」と監督を擁護した。
 そして「負けたら選手や監督をただ代えれば済むという問題ではない。サッカーで大事なのは、過ちを見つけたら、その箇所を修正していくことだ」と語った。