サンパウロ市市役所が11日、6月12日~7月10日にサンパウロ市を訪れた観光客は49万6千人で、24万人との当初予想を大幅に上回ったと発表したと11日付ブラジルメディアが報じた。
W杯開催期間中に同市を訪れた観光客はブラジル人が29万9千人、外国人が19万6547人とされ、外国人観光客の3分の1はアルゼンチン人だったという。
市東部のアレーナ・コリンチャンス(通称イタケロン)会場での試合観戦者は計37万5593人で、その大半は地下鉄3号線と都電(CPTM)がW杯に走らせた急行を利用したという。
バールが多いヴィラ・マダレナ地区では、試合のある日は平均5万人が集まり、ブラジル対コロンビア戦が行われた7月4日には7万人が押しかけた。アニャンガバウのファンフェスタ会場には延べ56万7640人、1日当たり2万4680人が押しかけた。ブラジルやアルゼンチンの試合がある日は、上限の2万5千人が集まり、入りきれない人がもみ合いになるといった事件も起きた。
W杯期間中の観光客の動きに伴う経済効果は、F1やカーニバルの15倍以上の10億レアル以上と見られており、期間中の交通整理その他の経費(3千万~4千万レアル)を差し引いても充分な見返りがあったとしている。当局は、大型イベント後は繰り返し訪れる観光客があり、今後2年間のサンパウロ市の観光客は20%増と予測。予想通りに行けば、2017年のサンパウロ市はラ米一の観光地となると見ている。