ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
リオ市ロッシーニャ=アマリウドさん失踪1年=「遺体と会いたい」と息子
昨年、大規模な抗議デモを招いたことでも話題を呼んだ、アマリウド・ディアス・デ・ソウザさん(当時43)失踪事件が起きてから14日で1年が経った。14日付伯字紙が報じている。
リオ市南部にあるファヴェーラ、ロッシーニャで、建築作業員だったアマリウドさんが平和駐留警察隊(UPP)の警官に連行されたまま行方不明となったのは昨年の7月14日のことだった。ロッシーニャは麻薬取引の場所としても知られ、アマリウドさんは密売容疑で連行された。
その後の捜査では、アマリウドさんは警察署内で自白強要のための拷問を受け、電気ショックをかけられた上、バケツの水で窒息させられて息絶えたと見られている。
だが、UPPはこれらの事実を否定し続けており、アマリウドさんの遺体はまだ見つかっていない。ロッシーニャでは激しい抗議運動も起こり、29人のUPP警察官がアマリウドさん殺害容疑で裁判を待っている。
失踪から1年後、アマリウドさんの長男のアンデルソンさん(22)は、フォーリャ紙に現在の心境を語った。同氏によると「問題の軍警たちが去ったことで街はかなり良くなった」という。
事件から3カ月後、州は賠償金として最低給与額を毎月支払うことにしたが、それだけでは生活するには不十分で、アマリウドさんの妻エリザベスさんは4人の子供との生活のため、職をかえて働いているという。
エリザベスさんは先月末から10日間行方不明となっていたが、7月10日に本人からアンデルソンさんに「新しい恋人のところにいる」と連絡が入った。エリザベスさんは、夫の失踪から丸1年が近づき、心理的に不安定だったという。
アンデルソンさんは今も「父の遺体をこの目で見、埋葬することをあきらめていない」という。