アマゾンの森林地帯を中心としたゴム栽培や樹液の加工といったブラジルのゴム産業が存続の危機に直面していると14日付エスタード紙が報じた。
天然ゴムはブラジルの主要産物の一つで、ゴム産業には5万人が従事している。サンパウロ州農務供給局のパウロ・デ・ソウザ・ゴンサウヴェス氏は「1876年には東南アジアにも樹液を輸出し、現地で加工していた」というが、現在は東南アジアでの栽培が急増。2013年は700トンの供給過剰となり、国際価格が42%下がった。国際価格下落はブラジルの生産者や加工業者にも深刻な影響を与え、生産者達が街に出ようとする動きも出てきている。
東南アジアでのゴム生産はタイとインドネシアだけで世界市場の60%を占めるほど成長しており、ブラジルの占めるシェアは現時点では1・45%に縮小。生産者や加工業者達は連邦政府に救済策をと働きかけているが、現在まで有効な手段がとられていないという。
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