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 サンパウロ日本人学校から各日系団体への寄付が行なわれた際、PTA9人に邦字紙読者がいるか尋ねてみた。結果、購読者はわずか1人、ネットで愛読しているという人も2人だけだった。日系社会と何かしらの関わりを持っているのは、親子で陸上クラブに通っているという1人のみ。駐在員家族の関心は、あまり日系社会へ向いていないようだ。帰国後、ブラジルやコロニアの様子を発信する人材が埋もれているかもと思うと、少々残念。邦字紙・コロニア共に、駐在員にとっても魅力ある取り組みが必要かも。
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 外国人が好む日本の観光名所といえば、京都・奈良の名刹が定番だ。が、「ふれあい日本の旅」で日本へ旅立った40人の日語学習者に行きたい場所を尋ねると、一番人気は日本アニメの聖地「秋葉原」という。「金閣寺や東大寺」との声はもはや少数で、若年層にとって日本文化の筆頭はアニメ・漫画という時代になったよう。若者の日語離れを嘆く団体も多いようだが、これを特効薬に使わない手はない?
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 日本祭りにもけん玉名人が出場し注目を集めたが、アクロバティックな技がカッコいいと、アメリカの若者の間でけん玉が大流行しているとか。先週末は、かつて全国のけん玉シェア4割を誇った広島県廿日市市で「けん玉W杯」が開催され、19歳の米国人が優勝。集中力や忍耐力が高まると、教育的効果も期待されているようだ。運動能力の高いブラジル人にも受けそうだが、当地ではまだ認知度が低いよう。日本文化の一環として、どなたか始めてみませんか?