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サンパウロ州市警=強盗事件の解決率低下=件数の増加と反比例して

 2004年~2013年にサンパウロ州やサンパウロ市で発生した強盗事件は増加傾向にあるが、解決済みとなった事件数は2万2500件から1万3100件に43%減少と14日付フォーリャ紙が報じた。市警が言う解決済みの事件は犯人が特定されたもので、犯人逮捕や賠償などを保証しない。
 04年の強盗事件(力ずくまたは武器などで脅して物品を盗んだ事件、置き引きやスリは含まない)はサンパウロ州で22万300件報告され、解決済みは10・2%に当たる2万2500件。13年は25万7100件に対し1万3100件で、解決率は5・1%だった。
 この傾向はサンパウロ市でも同様で、04年の強盗事件は11万4200件で解決済みが1万1700件(10・2%)。13年は12万6500件中、3200件(2・5%)しか解決していない。
 車強盗の解決率はもっと低く、サンパウロ州では04年は7万9600件中4700件(5・9%)を解決したのに対し、13年は9万8700件中2400件(2・4%)のみ。サンパウロ市でも、04年は4万6400件中2500件(5・4%)を解決したが、13年は5万700件中700件(1・4%)を解決しただけで終わった。
 市警担当者は、13年からは被害者や目撃者が容疑者を指名したのに警察が捜査していない場合は解決済みとは見なさなくするなどの集計方針の変化が原因というが、12年度と13年度の傾向は何も変わっていない。