【既報関連】サッカーのワールドカップ終了後に懸念されていたスタジアムの今後を示すような「低観客動員試合」が15日、早速現実のこととなり、観客へのサービスもW杯のときと大違いと、16日付フォーリャ紙が報じている。
W杯で使用された12のスタジアムのうち、全国選手権1部の強豪チームのフランチャイズにならないスタジアムの今後への懸念は4日付本紙でも伝えた。その実例が早くも示されたのは、15日に再開された全国選手権2部の試合だ。
ペルナンブッコ州レシフェのアレーナ・ペルナンブッコでのナウチコ対サンパイオ・コレイア戦は、観客が6444人だった。また、マット・グロッソ州クイアバでのヴァスコ・ダ・ガマ対サンタクルス戦は7190人、北大河州ナタルでのアメリカRN対ブラガンチーノ戦に至っては5千人を切る4974人しか観客がいなかった。
この3スタジアムのW杯時の平均動員数はそれぞれ4万976人、3万9679人、3万9541人だから、いずれの会場の観客もW杯時の20%にも満たなかったことになる。クイアバの場合、昨年まで1部チームのリオの強豪のヴァスコが使用したために動員が比較的上がったものの、同市に全国選手権2部以上のチームはない。
また、観客減少に伴ってか、W杯のときに行なわれ、観光客に好評を得たサービスは行なわれなかったという。レシフェでは駅~スタジアム間の高速バスがなくなり、W杯時にはあった座席番号もなく、飲み物もぬるかったという。ナタルではW杯時にいた警察や警備隊の姿が消え、クイアバではバスの本数が大幅に減ったため、車でスタジアムに行く人が多く、交通渋滞を招いた。
アマゾナス州マナウスのアレーナ・アマゾニアは、試合での用途がほとんどないのに、年間維持費が当初予想の倍の1200万レアルかかる。