カリブ海諸国で流行しているチクングニア熱患者をブラジルでも既に20人確認と8日付エスタード紙が報じた。
この病気はネッタイシマカ(aedes aegypti)やヒトスジシマカ(Aedes albopictus)などが媒介するウイルス性疾患で、主な症状は39度超の高熱と関節痛、急性発疹、頭痛、倦怠感、嘔吐や吐き気、筋肉痛、リンパ節の腫れ。主な流行地はアフリカやアジアだが、昨年末カリブ海諸国でも患者が確認された。
ネッタイシマカはデング熱や黄熱病も媒介するが、チクングニア熱の致死率は低い。2~12日の潜伏期間後、急な高熱と関節痛が起き、数日~2週間続く。8割の患者に発疹が出、倦怠感が数週間残る例や関節痛や関節炎が数カ月間残る例もある。この様な関節の痛みは同病の特徴だが、デング熱との誤診も多い。
ブラジルの患者はサンパウロ州で11人、リオ州3人など計20人。リオ州の患者はハイチやドミニカに旅行後に発症している。