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リオ市=企業家が強盗に殺される=給料用の金の引渡しを拒み

 リオ市ガーヴェアで17日午後1時前、有名レストラン「ギマス」の共同経営者が強盗に殺害されたと18日付伯字紙が報じた。
 殺害されたのは「ギマス」の共同経営者の一人のマリア・クリスチーナ・B・マスカレーニャスさんだ。従業員に給与を支払うため、公園のそばの銀行で1万3千レアルを引きおろしたマリアさんは、銀行から出た直後に衣類を売る屋台の前で立ち止まった時、バイクで近づいた2人組に現金入りのカバンをひったくられそうになった。
 マリアさんはカバンを手放すまいと抵抗し、頭を撃たれて即死した。強盗はカバンを奪って逃走したが、目撃証言によると、バイクを運転していた男はヘルメットを被っていたものの、銃を発射した男は素顔だった。
 警察は既に現場付近の道路や建物に設置された防犯カメラの映像の分析を始めており、犯人はマリアさんが銀行を出た時から後をつけていたか、マリアさんの行動パターンを知っている人物と見て捜査を進めている。
 現場付近にはレストランやバールが多く、事件当時は昼食をとる客などで混んでいた。現場に駆けつけた警官も公園のそばの店で昼食を取っており、銃声を聞いて飛び出したが、犯人を取り逃がした。
 リオ市では1~5月に強盗殺人事件が23件発生しており、今回の事件の事を聞いたレストランやバールの店主達は「明日はわが身か」と戦々恐々としているという。