サンパウロ市東部イタイン・パウリスタで19日夜、駐車違反などで押収された車を保管しておく駐車場で火災が発生し、保管中の車約170台が燃えるという事件が起きた。
火災が発生したのは19日午後7時半頃で、消防が駆けつけたが、燃料タンクが爆発するなど火の勢いが強く、消火に手間取った。
近隣の民家では、燃料タンクの爆発などの影響で、車体の一部が飛んできた、玄関の扉のガラスが割れる、窓枠や鴨居が壊れる、火災のため高温になってポリ塩化ビフェニール製の天井が波打つなどの被害が出たが、死傷者は出なかった。
警察によると、火災が発生する前に気球(バロン)が落ちてくるのを見たと警備員が証言しており、押収車の中ほどに落ちた気球に残っていた火が気球本体に引火して燃え上がり、車の燃料タンクが加熱して爆発などが生じた可能性がある。
気球が落ちるのを見たとの目撃証言は近隣住民の中からも出ており、警察が現場検証などを行っている。(20日付G1サイトなどより)