バストス卵祭りの名物オムレツは、ハムとチーズを挟んだだけの素朴な味だが、久しぶりに食べたせいか、やけに美味かった。思えば、茶碗蒸しから温泉卵、卵黄の味噌漬けなど日本の卵料理は随分と種類が豊富だ。一人当たりの卵消費量も日本は329個と多く、メキシコに次いで2位と卵好きの民族だ。当地では肉が比較的に安いせいか、一人当たりの消費量はさほど多くない。卵料理のレパートリーを増やして普及すれば、消費量アップにつながるかも。
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『郷土民謡全伯大会』が8月3日に宮城県人会館で開催されるが、民謡教師の北原民江さんによれば、「ブラジル人に一番人気の民謡はソーラン節。威勢の良い掛け声に惹かれているようだ」という。ブラジル人生徒達は歌詞の意味にも興味津々で、北海道の鰊漁の説明に一苦労だと言う。カラオケの普及で参加者のレベルが上がっているそうだ。大会では全ての曲が生演奏され、飛び入り参加者も募集中。「ブラジルでソーラン節がブーム」という記事が、日本で出る日が来るかも。
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サッカーの神様が日本へ〃里帰り〃中――。元日本代表監督のジッコが、19日から日本に滞在しており、23日にはJリーグ第16節の鹿島―大宮を観戦したと日刊スポーツなどが伝えている。試合前に古巣・鹿島の選手を鼓舞するも、結果は2―2。「チャンスに決めていれば違った展開に…」と漏らしたようだが、W杯の日本代表やブラジル代表にも同様の思いを抱いたかも。テレビ出演や取材を受け、24日に帰伯する。当地ではブラジル代表監督を巡ってジッコの名前も挙がって喧々諤々騒いでいただけに、第二の故郷で無事に〃嵐〃をやり過ごした?