サンパウロ市ブラス区に、サンパウロ州アパレシーダにあるカトリックの大聖堂の4倍という巨大な教会が建設され、31日に落成式を行う。
「ソロモンの神殿」と呼ばれる建物は、ウニヴェルサル・レイノ・デ・デウス教会(神の王国ユニバーサル教会)が6億8千万レアルを投じて建てたもので、イタリアから取り寄せた大理石を使った建物は10万個のLED電球で照らされ、周りにはイスラエルから取り寄せたオリーブの樹が植えられている。
31日の落成式(献堂式)に出席出来るのは、ジウマ大統領やルーラ前大統領、アウキミンサンパウロ州知事やハダジサンパウロ市市長といった当局の関係者や招待客のみで、一般信者が会堂内に入れる事が出来るのかは未だに公表されていない。
ただ、一報では、新しい会堂での礼拝に参加出来るのは、ウニヴェルサル教会と提携する会社が運行するチャーターバス(利用料金は45レアル!)を使って来る人だけだというから、近くに住んでいる信者にはお目にかかれない可能性もある。サンパウロ市以外の町や州から来る人向けの料金はまだ発表されていない。
「ソロモンの神殿」の収容人数は座席数だけで1万人で、W杯会場で使われた大型スクリーンより大きい幅20メートルのスクリーンも設置されており、創始者のエディル・マセド氏の住居や60人の牧師が住むためのアパートも併設されているという。
同教会では礼拝に出席する際の服装にもルールがあり、女性の場合はミニスカートなどの丈の短い服は着用してはならない。男性の場合も、ベルムーダ(半ズボン)やスポーツクラブのユニフォームは使用禁止となっている。野球帽やサングラス、シネーロ(ゴム草履)ランニングシャツも使用禁止だ。
サンパウロ市市役所は10日、会堂周辺の交差点5カ所に信号を設置する事や25本の街路樹の植樹、交差点の舗道の整備など、新会堂建設に伴う義務を全て履行した事を認め、正式な使用許可を出している。
ジウマ大統領は既に31日の献堂式に出席する旨を伝えてきているという。(25日付エスタード紙より)
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