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28日に落成したラ米最大の柔道センター(Raul Golinelli/ GOVBA)
28日に落成したラ米最大の柔道センター(Raul Golinelli/ GOVBA)

ラ米最大の柔道施設が完成=リオ五輪見据え、バイーア州に=大会後は社会事業に利用

 W杯も終わり、ブラジルは2016年8月5日にリオ五輪を迎える。開催国としての目標はメダル獲得数の上位10位に入ることで、連邦政府としては、各競技のブラジル代表選手の国際大会出場、監督やコーチの契約、最高品質の備品購入などに補助金を出してバックアップしている。
 その一環として、北東部バイーア州大サルバドール圏内の都市ラウロ・デ・フレイタスに7月28日、アメリカ大陸では最大級、世界でも有数の規模を誇る「パンアメリカン柔道センター」がオープンした。
 大会に向け、ブラジルが最もメダルを期待できる競技として注目が集まっているのが柔道だ。ブラジルはこれまで五輪のメダルを102個獲得しているが、うち18は柔道が占めている。
 施設は連邦政府、州、市が共同で準備している五輪競技の選手強化センター群の一部で、この柔道センターが五輪に向けて最初にできた施設となる。宿泊機能や講堂、ジム、レストラン、プールなどを整え、稽古場としてはもちろん、競技大会の会場としても機能し、観客席は1900席用意された。五輪では自国の代表選手だけでなく、出場する各国代表選手らが練習をする場ともなる。
 建設は昨年8月から始まり、投資金額4320万レアルのうちバイーア州は1830万レアル(土地の収用含め)、連邦政府が1980万レアル、ブラジル柔道連盟(CBJ)が設備購入などで510万レアルを出した。
 五輪後は、市がCBJと共同で社会事業を行う場となる。サルバドール市とラウロ・デ・フレイタス市の公立学校に通う子供たちを、毎年200人、柔道の稽古をさせる計画で、人間としての子供たちの成長、新たな才能の発掘などを目的としている。(スポーツ省のサイト28日付ニュースより)