ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

ジウマ=経済のペシミズムを批判=W杯前同様の報道と反論=S銀行の文書に憤りも=「事実だ」とアエシオら

 【既報関連】ジウマ大統領(労働者党・PT)は28日、大統領官邸でマスコミ関係者からの公開質問を受けた。その席で経済問題に関し「W杯前に見られたペシミズム(悲観主義)が今の経済に悪影響を与えている」と発言し、29日付本紙でも報じたサンタンデール銀行の文書を批判した。だが、対立候補のアエシオ・ネーヴェス氏(民主社会党・PSDB)やエドゥアルド・カンポス氏(ブラジル社会党・PSB)はすぐに反論した。29日付伯字紙が報じている。

 公開質問はフォーリャ紙とUOL、SBT局、ラジオ局のジョーヴェン・パンによるもので、質問は経済問題からガザ問題、パサデナ製油所問題、メンサロン事件などに至った。
 最も注目されたのは経済問題だった。大統領は現在のブラジルの経済状況について「W杯前に見られたペシミズムが経済に悪影響を及ぼしている。経済は予測によって成り立つものだからなおさら深刻だ」と語った。
 大統領はW杯開幕日の6月12日の新聞が「W杯はグラウンドの外が完成しないままはじまった」という、停電や空港での混乱などを予想するような記事を掲載したことを引き合いに出し、そうしたマスコミの報道は国の威信を傷つけるものだと反論した。
 また、大統領は「今年の4月の失業率は史上最小を記録」「経済状況の悪化は世界的な問題であり、ブラジルだけが舵を取りそこなったのではない」「インフレは年内に目標上限(6・5%)までに収める」と冷静に語っていたが、話が先日物議を醸したサンタンデール銀行の文書問題に及ぶと声を荒げた。同行は高所得の顧客に対し「世論調査でジウマ大統領の支持率が高まるとブラジルの経済状況が悪化する」などとした文書を出したが、大統領は「世界第7位の経済国の政治や選挙活動に金融業界がこうした大きな干渉を行うのは受け入れがたい」と語った。
 この発言に関し、大統領選での対抗馬のアエシオ氏とカンポス氏は即座に反論した。アエシオ氏は「残念ながら、対抗馬が勝った方が経済状況が良くなるという観測が強まっているのは事実だ」と語った。また、カンポス氏は、ジウマ氏を名指しにして経済状況悪化への批判を行なった文書の書き方に問題はあったとしながらも、「書かれていたこと自体は本当のことだ」と語った。
 また、ジウマ大統領は、イスラエルのガザ侵攻について「民族や国家による計画的な大虐殺ではないが、無差別殺人であるのは事実だ」とし、外務省が23日に出したイスラエルを批判する文書同様に、自衛権の範囲を超えた攻撃との見解を表明した。
 またパサデナ問題に関しては、経営審議会議長だった自分は罪に問われなかったことで「私はこの問題から解放された」と語ったが、「裁判が終わるまで役職をはずすべきではなかった」とペトロブラスの国際部長だったネストル・セヴェロー氏をかばった。
 さらにメンサロン問題に関しては「もう終わったこと。なぜPSDBの汚職問題について語らないのか」と反論した。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button