安倍昭恵首相夫人はブラジル最初の日程として1日午前9時20分、ブラジリア日本語普及協会(三分一貴美子理事長)が直営する日本語モデル校を訪問し、『昭恵文庫』として茶道や生け花の写真集などの書籍約50冊とDVDの贈呈式を行った。
当日は250キロ離れたゴイヤス州、300キロ離れたミナス州パラカツからも日本語教師ら普及協会役員が集まり、モデル校幹部、草月ブラジリアの生け花関係者、同普及会の書道講座の生徒ら約40人が歓迎した。
三分一理事長はまず歓迎の意を表し、普及会の活動を報告しながら「今後も当初の志、信念を貫き、日系社会、ブラジル社会ひいては日本との絆を深めつつ、努力を重ねる所存です」との意気込みを語った。
首相夫人は、日伯関係が盛んなのは日系人の功績があってのこと、非常に短い時間だがお会いできることを嬉しく思うなどと挨拶した。昭恵文庫に関しても「これを読んで日本文化への関心を高めて」と呼びかけて寄贈した。
矢田正江副理事長も「パトカーが前後に8台も付く厳戒態勢で、時間ぴったりに到着され、さすが首相夫人だとビックリしました。品のあるキレイな方。日本語学習者と話をされた時、首相夫人が『今の日本の若者は言葉が乱れている。皆さんにぜひ留学してもらい、きれいな日本語を逆に教えて欲しい』と語っていたのが印象的でした」と取材に語った。
同普及会からは、サッカーW杯を記念してブラジルの国旗色の黄色いトパーズのペンダントを、黄イッペーの写真と共にプレゼントすると「とても喜ばれていました」(矢田さん談)。昭恵夫人が出席者に蒔絵のペンをプレゼントすると、みな大喜びだったという。
三分一理事長は「我々では買えないような高価で貴重な日本文化の写真集などをいただき、図書館の価値が一気に上がった。しっかりと活用していきたい」と受け取った感想を語った。
草月ブラジリアの設立者など、生け花の普及発展の功績から外務大臣表彰が発表されたばかりのジラ・テレジーニャ・ダ・コスタ・ハイムンドさんによる大振りの見事な生け花が会場に展示された。
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