カードの使い方に要注意=分割購入は収入の5%まで
クレジットカードやデビットカードの利用者が急増する中、クレジットカードの使い方にもっと注意するよう、専門家が呼びかけている。
カード利用の実態に関するギア・ボウソ(Guia Bolso)と呼ばれる調査によると、クレジットカードの利用額に占める分割払いの金額は、月収1万レアル以上の人で31%、5千レアル以上、1万レアル未満の人と1千レアル以上、5千レアル未満の人はどちらも36%だった。
だが、分割払いにした金額が月収に占める割合を見ると、1万レアル以上の人は4%、5千レアル以上、1万レアル未満の人は8%、1千レアル以上、5千レアル未満の人は10%だった。
ギア・ボウソの共同経営者であるチアゴ・アウヴァレス氏が懸念しているのは、クレジットカードで分割払いを利用している人が家や車などのローンも払っていれば、万が一の場合の蓄えを残せなくなる事だ。
アウヴァレス氏は、所得の10~15%を毎月貯蓄する事を推奨しており、クレジットカードの利用者が分割払いを利用する時は所得の5%を超えるべきではないと主張する。分割払いで購入したものが増えれば増えるほど、翌月の請求額がどの位になるか、見当もつかなくなる可能性が強いからだ。
現在のブラジルでは、10人に6人が銀行の口座を持っており、7910万人がカードを利用できる環境にいる。
だが、カードの作成が容易になった一方、中央銀行の指導も受けずに上限額の設定が行われ、実際の所得や支払い能力を超えた額の買い物をしてしまうなどの弊害が起きた結果、債務不履行に陥る人も増えている。
不動産購入時のローンの上限は所得の30%までとなっている事を考えると、通常の銀行融資などより返済利子が高いクレジットカードに分割購入の上限などが設けられていないのは危険極まりない状況だ。
手軽さゆえに分割購入し、毎月の負担がどれだけになっているかを自覚出来ない消費者にとり、6月時点でのクレジットカードの分割購入は月10・70%、年間では238・67%という高金利となる事を認識する事が大切だ。サンパウロ州の場合、ローンなどの返済が遅れている家庭は49・6%で、負債の69・8%はカード利用が原因で生じている。
専門家は、旅行などの大きな額の場合は分割も良いが、衣類や携帯電話など、値段の張らないものは出来るだけ一括払いにする、高額の買い物やサービス利用時も出来るだけ必要額を貯めてからの購入や利用を心がけ、分割払いを避ける、カードは最大2枚までとし、衝動買いを避けるため、余り持ち歩かないなどの工夫をするよう勧めている。また、請求書は出来るだけ一括払いとする事も、余分な経費を避け、債務不履行に陥らないための方策の一つだ。(4日付エスタード紙より)