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マラニョン州=セスナ機が民家に墜落=住人助かるも5人が死亡

 3日、マラニョン州で、セスナ機が民家に墜落し、5人が死亡する事件が起きた。4日付伯字紙が報じている。
 セスナ機は州都サンルイスから588キロ離れたピアウイ州に近いバウサス市で墜落した。この飛行機は午前6時19分にバウサス空港を離陸し、それから間もなく墜落したという。
 飛行機は農家のマルシオ・アンドレ・エルテルさん(36)宅に落ち、落ちた衝撃で火災を起こした。火は車と居間と、寝室ひとつを燃やした。
 これにより飛行機を操縦していたデラーノ・マルチンス・コエーリョさん(36)と、婚約者のロレーナ・アウヴェス・デ・リマさん(22)、マリア・デ・ジェズス・クルス・エ・シウヴァさん(87)とその娘のフランシスカさん(年齢不詳)と孫のアランさん(32)の5人が亡くなった。マリアさんはバウサスの病院からピアウイ州テレジナの病院に移送される途中だった。
 また、この家の住人であるマルシオさんと妻のサブリナさん(32)、息子のアウグスト君(11)は被害にあわなかった唯一の部屋で就寝しており、怪我を負わなかった。アウグスト君の寝室は飛行機の墜落で火災が起きたが、奇しくもこの日はアウグスト君が「1人で寝るのは寂しい」と主張し、たまたま両親の部屋でマットレスを敷いて寝ていたことで難を逃れた。
 サブリナさんの話によると、飛行機墜落の瞬間は「大きな音がして家全体が揺れた。夫が戸を開けると火と煙と塵が見え、天井はなかった」という。3人は窓から部屋を抜け出し、そこに翼が落ちているのを見て事態に気づいたという。
 警察は「おそらく機械故障による墜落ではないか」と見て調査を進めている。だが、操縦士のデラーノさんは今年2月にもトカンチンス州アラグアイーナで民家への墜落事故を起こしており、7歳の子供が死亡、2人が怪我をしていたことが判明している。