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1歳児の95%に免疫を=予防接種表にA型肝炎追加

 保健省が7月29日、A型肝炎の予防接種を1歳児用の予防接種表(カレンダー)に追加し、1年間で95%の子供に免疫を持たせるとの方針を発表した。
 統一医療保健システム(SUS)による1歳児向けのA型肝炎予防接種ワクチンの配布は7月から始まっており、7月は連邦直轄区とアクレ、ロンドニア、アラゴアス、セアラ、マラニョン、ピアウイ、ペルナンブコ、ゴイアス、エスピリトサント、ミナス・ジェライス、リオ・グランデ・ド・スルの各州には120万人分のワクチンが送付された。
 保健省は今年だけで560万人分のワクチンを購入するため、1億1100万レアルを投じており、8月にはアマゾナス、アマパー、トカンチンス、リオ・グランデ・ド・ノルテ、リオデジャネイロ、パラー、マット・グロッソ、マット・グロッソ・ド・スル、セルジッピ、サンタカタリーナ、バイア、パライバの各州に配布。9月にはロライマとサンパウロ、パラナの各州にも届けられる。
 対象となるのは、世界保健機関(WHO)が設定している1歳から1歳11カ月の子供300万人だ。アルトゥール・シロ保健相は「それ以上の年齢の子供は既にウイルスに接触している可能性が強い」として、接種対象には含めないと説明している。
 ブラジルでは、1999年から2013年までに15万1436人のA型肝炎の患者が発生。1999年から2012年にかけてのA型肝炎の死者は761人だった。(7月29日付アジェンシア・ブラジルより)