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サントスの倉庫で火災=砂糖1万5千トンを焼失

 サンパウロ州海岸部のサントス港で3日午後4時半頃、19号ターミナル内の5番倉庫と10番倉庫の間を繋ぐベルトコンベアで火災が発生し、保管してあった砂糖1万5千トンを焼失したと4日付G1サイトなどが報じた。
 火災が起きたのは製糖会社コーザン(Cosan)グループ傘下のルモ・ロジスティカ社の管理する倉庫だ。10番倉庫で起きた火災は倉庫内の砂糖を焼き尽くし、屋根も完全に焼け落ちるほどの規模になったが、港湾内と外部から駆けつけた消防の努力により、5番倉庫は延焼を免れた。火災発生時には約100人の従業員が勤務していたが、人的被害は出ていない。
 隣接する16番ターミナルは火災後も操業しているが、倉庫間での砂糖の移動に使うベルトコンベアが動かなくなっているため、活動は制限されている。
 消防は10番倉庫での火災鎮火後の4日も、再発火を避けるために冷却作業を継続。火災によって倉庫の骨組みなどが打撃を受け、倒壊する可能性もあるため、周辺は隔離されている。
 市警は4日に現場検証を実施し、火災原因などの捜査を行っている。
 ルモ・ロジスティカの倉庫火災は2月10日に次ぐもので、今年既に2度目だ。また、サントス港では2013年10月18日にもコーペルスーカル社の倉庫で火災が発生。砂糖を保管していた倉庫6棟が焼け、甚大な被害をもたらした。