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病院入り口で記念撮影
病院入り口で記念撮影

昭恵夫人「日系病院心強い」=サンタクルス病院を訪問

 安倍昭恵首相夫人は2日午後3時、サンパウロ市のサンタクルス病院(石川レナト理事長)を訪問し、パウ・ブラジルの記念植樹、眼科検診室の視察を行った。首相に随行した外務省関係者が1日に玉突き事故により12人が負傷し、同病院に搬送され、緊急の手当てや検査が施された。
 同病院の広報担当、畑中ミリアンさんによれば、在聖総領事館からの要請で、日本の要人来伯時には日本語可能な医師を配置するなどの特別態勢を敷いており、今回もそのスタッフが対応したという。病院幹部との懇談の場で、昭恵夫人は「日系病院があって本当に心強かったです」と感謝を述べたという。
 同病院は、03年に山形県人会創立50周年式典のために来伯した同県知事夫人が体調を崩した際も、手当をした実績がある。
 昭恵夫人は病院関係者が出迎える中、車から姿を現し、一同に挨拶。同病院に20年間勤める藤村ゆりさん(75、二世)が病院を案内した。敷地内にある島崎藤村の碑文を見学し、その後記念植樹を行った。院内では、廊下に飾られた短冊の掛かった笹竹や、建設時の資料を興味深げに見て、眼科検診室では日本製の視覚検査機を覗くなど好奇心の強さを伺わせた。
 その後の懇談の場では、西国幸四郎医師(54、大阪)らが同病院の歴史や当地の医療事情、当地の被爆者について説明した。畑中さんによれば昭恵夫人は、感心した様子で話を聞き「主人にしっかり伝えます」と約束したという。