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エイボンも電商取引開始=新製品のLuxeに限定し

 米国の化粧品メーカーAvon(エイボン)が、先週から発売を開始した新商品〃Luxe〃をインターネットで販売する意向だと5日付エスタード紙が報じた。
 ブラジルはエイボンの世界戦略上重要な地位を占めているが、従来の販売法はカタログを持参しての訪問販売だ。同社は昨年来、ブラジルでの電商取引参入を検討していたが、第2四半期の業績発表が行われた7月31日の電話カンファレンスで、新商品Luxeに限定したインターネット販売の方針が確認された。
 Luxeはブラジルで発売開始となる前にロシアなどで販売されており、その売れ行きや客層などを見極めた上での電商取引参入のようだ。電話カンファレンスでは、Luxeは強力な宣伝活動を行い、より購買力のあるグループに売り込むとの方針が明らかにされた。
 Luxeはカタログにも掲載されるが、ブラジルでは第2四半期に商品販売や納品で問題が生じ、従来とは異なる方法で商品配達を行う必要がある事が再認識されていた。
 エイボンが電商取引への参入を決めた要因の一つは、同じ業界に属すナトゥーラが電商取引を始めた事だ。ナトゥーラでは7月からサンパウロ州での電商取引を始めており、既に訪問販売の経験のある販売員や関心のある人をコンサルタントとして登録させた。同社サイトは、購入希望者がコンサルタントを選ぶ事が出来るよう設定されている。
 ナトゥーラの場合、電商取引での代金徴収や商品納入は会社の責任となるため、コンサルタントへのマージンは訪問販売より低くなっている。ナトゥーラは20~30軒の直営店開設も考えており、2015年にはその実現を見る予定だ。
 2年前に直営店を開設したボティカリオは、瞬く間にブラジル一の販売網を持つに至ったが、従来からの電商取引も継続して行っている。(5日付エスタード紙より)