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サンパウロ市議会=水不足問題のCPI発足へ=PTとPMDBが協力

 サンパウロ市市議会は6日、カンタレイラ水系の水不足問題に関し、サンパウロ水道公社(Sabesp)を相手取った議会調査委員会(CPI)を発足する提案を賛成多数で可決した。7日付伯字紙が報じている。
 この提案は、10月の知事選にも出馬するラエルシオ・ベンコ市議(人間主義連帯党・PHS)の提案によるもので、労働者党(PT)と民主運動党(PMDB)の市議の支持を得、過半数(28票)を超える30票の賛成を得て可決された。
 この投票に唯一賛成票を投じなかったのは、ジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事の所属する民主社会党(PSDB)の議員のみだった。同党リーダーのフロリアーノ・ペザーロ市議は「CPIの設置を知事選のために政治利用しようとしているだけだ。CPIの設置は上半期にも提案され、そのときは却下していたくせに」としてPTとPMDBの議員たちを批判した。PTからはアレッシャンドレ・パジーリャ氏、PMDBからはパウロ・スカッフィ氏がアウキミン知事の対抗馬として出馬する。
 こうした批判に対し、ベンコ市議は「水不足は現在の議会でもっとも話し合われるべき問題」と語り、「CPI設置は2013年にも提案してきた。私は議員としてやるべきことをやっているに過ぎない」と主張した。CPIの委員長に選ばれた同市議は「Sabespだけでなく一般社会の声も聞く」とし、「魔女狩りではなく、問題解決のための議論がしたい」との意向を表明した。
 昨日付本紙でも掲載したように、アウキミン知事は給水制限に踏み切らない理由のひとつとして「市民の節水努力により、既に給水制限を実施しているのと同様の結果を出しているから」と答えている。
 7日付エスタード紙によると、Sabespは今年1月に給水制限を含む対策案を提示したが、サンパウロ州政府がこれを却下。2月になって節水奨励制度が発表されたという。