地理統計院(IBGE)が6日、6月の工業生産は、全国14地域の内、11の地域で低下していたと発表した。
5月から6月にかけて工業生産で低下が目立ったのは、アマゾナス州の9・3%、パラナ州の7・5%、ペルナンブコ州の7・4%、セアラ州の5・4%などだ。
工業生産は全国平均で1・4%低下したが、前記4州以外で全国平均以上の低下となったのは、北東部の4・4%、サンタカタリーナ州の4%、リオ・グランデ・ド・スル州の2・3%、パラー州の2%、ミナス・ジェライス州の1・7%の9地域だ。それ以外に低下を記録したのは、バイア州の1・1%とサンパウロ州の1%だった。
残りの3地域は工業生産が向上。具体的には、リオデジャネイロが5・4%、エスピリトサント州が3・5%、ゴイアス州が0・4%の成長となっている。
昨年の6月との比較はマット・グロッソ州を含む15の地域で行われ、12の地域で工業生産が低下。特に目立ったのはアマゾナス州の16・1%だ。
今年に入ってからの累計では10の地域で工業生産が低下。直近12カ月間の累計では、五つの地域で工業生産の低下を記録した。
今年に入ってからの低下率が最も大きかったのはサンパウロ州の5%で、同州では昨年同月比でも6・5%低下した。6月だけで見た場合、サンパウロ州では18の業種の内14の業種で生産が低下。低下率がもっとも大きかったのは自動車製造業の26・5%で、機械・設備製造業も16・9%低下した。
サンパウロ州の工業生産の低下が全体では1%で済んだのは、同州の工業生産が2013年12月の時点で既に前月比11・5%も落ち込んでいたためだ。同州の工業生産はその後8・3%回復したというが、12月の落ち込みを回復するには至っていない。また、6月の時点で、前月比では4カ月連続の生産低下と報告されている。(6日付アジェンシア・ブラジル、7日付エスタード紙などより)