リオ最大のミリシア摘発=警官や兵士ら21人逮捕=政府の持ち家政策を悪用
リオ市警とリオ州検察局が7日、リオ市最大のミリシア〃リーガ・ダ・ジュスチッサ〃が連邦政府の持ち家政策で建てた家を悪用して荒稼ぎをしていたとして摘発作戦を敢行、警官や軍兵士を含む21人を逮捕したと8日付伯字紙が報じた。
〃リーガ・ダ・ジュスチッサ(以下LJ)〃は1990年代に生まれ、リオ市最大かつ最も暴力的なミリシアだ。ミリシアは警官や消防士、政治家、犯罪者からなる犯罪組織で、支配域内の警備の名目での料金徴収や、電気や水道、ガス、TVその他の供給を支配する事で暴利を得ている。
今回の摘発作戦は〃テンタクロス作戦〃と名づけられ、政府の持ち家政策〃ミーニャ・カーザ、ミーニャ・ヴィダ(以下MCMV)〃で建てられた同市西部カンポ・グランデのコンドミニアム、フェララの住宅1600軒と住民約5千人を支配していたLJのメンバー21人を逮捕、10人の行方を追跡中だ。
逮捕者21人には軍警5人、元軍警4人の他、市警と消防士、刑務所職員、軍兵士が各1人含まれていた。MCMVの住居を悪用したミリシアの摘発は今回が初めてだ。
市警によると、LJのメンバーらは、MCMVの住居に住民が転居してくるのを待ち構え、管理組合のアデミル・オラシオ・デ・リマ容疑者(通称デミ)ら5人が各家を訪問。コンドミニアムには管理として収めるべき料金があるとして、電気や水道、警備、インターネット、ケーブルTVの料金に30レアルを上乗せして払う事を要求。燃料や食料もLJを通して買わなければならず、70レアルの食料品セットを220レアルで売りつけていた。
これらの料金を払うのを拒否したり払えなかったりした家族は追い出され、空き家になった家は即座に借し出すか1万5千~4万レアルで売り出す。荷物を取りに来た人は見せしめのため、昼日中に暴行したり殺したりしていたという。殺された人の数は定かではないが、追い出された後に姿を消した人がいるとの情報もあるという。
警察ではLJはこの方法で月100万レアルを稼いでいたと見ている。近年のLJの首領は2013年7月に逮捕された元軍警のアンジェロ・ソウザ・デ・アギアル容疑者だが、同容疑者は刑務所の中から、殺人容疑で6日に逮捕された元軍警のマルコ・ジョゼ・デ・リマ・ゴメス容疑者(通称ガオ)と7日に逮捕されたジョアン・エンリケ・バレット容疑者(通称カショロン)に指示を出していたという。
リオ市のミリシアは誕生当初こそ市民からの支持も得ていたが、警察の捜査が強化され、2007年以降の逮捕者は866人とされている。