現在、サンパウロ水道公社(Sabesp)の管轄外のサンパウロ州18市で給水制限が行なわれ、210万人が不自由さを感じていると、11日付伯字紙が報じている。
ジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事の「給水制限は行なわない」との意向もあり、Sabespはカンタレイラ水系の水位が13・8%に落ち込んだ11日現在も給水制限を行なっていない。Sabespはサンパウロ州内、364都市、人口にして2770万人分の州民の水道を管轄している。
だが、約1600万人の州民が住む281市に関してはSabespの管轄ではなく、市や市が契約している水道会社が管轄しているため、州政府の意図とは関係なく給水制限実施を決めることが可能だ。現在、その中の18市が給水制限を行なっている。
その中で最も大きなのが、人口130万人を数えるグアルーリョスだ。水道下水自治サービス(SAAE)管轄下の同市はカンタレイラ水系の水を使用する市のひとつだが、Sabespが3月に同市への同水系からの水の供給を15・5%落としたため給水制限に踏み切っていた。
グアルーリョスでは現在、1日おきに給水と断水が繰り返されている。同様の方法を採択している市はイトゥやタンバウー、カーザ・ブランカ、コルデイローポリスなどがある。イトゥやタンバウーに至っては水の出る日も時間数が限られている状況だ。
また、ソロカバやペレイラス、アグアイー、コスモポリス、ノヴァ・オデッサ、リオ・ダス・ペドラス、サウチーニョ、ヴィニェード、サンタクルース・ダス・パルメイラス、サンタリタ・ド・パッサ・クアトロ、ピタンゲイラスでは毎日部分的に断水となっている。
また現在は給水制限を実施していないその他7市でも、今年に入り給水制限を行なっている。