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父の日商戦は振るわず=昨年比1・3%増に止まる

 今年の父の日商戦は昨年よりも売上の伸びが落ち、経済減速化の影響が続いていると12日付伯字紙が報じた。
 小売業界にとっての父の日は、ナタル(クリスマス)、母の日、恋人の日に次ぐ商機だが、ボア・ヴィスタSCPCによると、8月2~10日の売上は昨年同期比1・3%増に止まった。13年の父の日商戦は前年比3%の伸びだった。
 セラーザ・エスペリアンでは今年の父の日商戦は昨年比2・1%増というが、こちらも昨年同期の3・3%増を1%ポイント以上下回った。
 一方、クレジット保護サービス(SPC)と全国商店主連合(CNDL)によると、3~9日の分割払いによる購入額は昨年同期比5・09%減で、過去5年間で最悪の結果だ。近年の分割払いでの購入額は、13年が3・78%、12年が4・75%、11年が6・86%、10年が10%の伸び(前年同期比)を記録していた。
 CNDLのロッケ・ペリザロ・ジュニオル会長は、分割払いによる購入額減少は、従来より安い品を現金または一括払いで購入してプレゼントした人が多かった証拠で、経済の冷え込みと、金利の上昇、政府目標上限近いインフレ、労働賃金の小幅な調整などが数字に表れたと評価している。
 ボア・ヴィスタのフラヴィオ・カリフェ氏も、高インフレや高金利と融資枠の削減、所得の伸び悩みなどで売上が停滞する傾向は当面続くと見ている。