ブラジルに縁の深い学祖・長谷川良信の足跡をたどり国際的視野を広げるため、淑徳大学の「第29回ブラジル派遣研修」として8人の学生が来伯している。研修参加者は今年で159人に上る。
宗教理念に基づく実践を行った日本三大社会実業家の一人といわれる長谷川氏は、1953年に単身で渡伯し南米浄土宗別院日伯寺を創建。57年にサンパウロ市イタケーラ区に「こどものその」を創設した。
一行は9月1日まで滞在し、これらの施設やパラナ州南米時浄土宗クリチバ日伯寺、マリンガ市の社会福祉法人「和順会」などを訪問、サンパウロ州イビウーナ市でホームステイなどを通して見聞を深める。
今回は教員志望の参加者が多く、橋本夏美さん(20、栃木、2年)は「まずは自分が世界のことを知らなければ」、野田優子さん(20、千葉、2年)は「色々な方向性から物事を考えられる大人になりたい」、大竹遥さん(19、埼玉、2年)は「日系二世がどんな教育を受けてきたか知りたい」と将来の夢に向けて意欲を見せていた。
福祉施設勤務を目指す志田美鶴さん(21、千葉、4年)は「両国の違いを見て、良い所を日本でも生かしたい」、旅行会社勤務の父親からブラジルの話を聞いて関心をもったという逸見篤さん(20、埼玉、2年)は、「世界の文化や言語、歴史、現地の人の価値観や国民性を学んで世界を広げたい」と意気込んでいた。
【団員名簿】▼千葉キャンパス=塩原由華、志田美鶴、佐藤和博、橋本夏美、野田優子、岡澤順(引率教員)▼埼玉キャンパス=逸見篤、大竹遥、山路真由(敬称略)。