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サンパウロ州のオレンジ栽培縮小=上半期に570万本失う

 サンパウロ州の農家では1~6月、栽培品種の変更や生産コストの高騰、病気などで570万本のオレンジの木を消失と14日付エスタード紙が報じた。

 サンパウロ州のオレンジ栽培は縮小傾向にあり、上半期に農家が提出した報告書では1億9820万本のオレンジの内、570万本を消失した。内訳はフェルジェンと呼ばれる病気で220万本、カンクロ・シトリコと呼ばれる病気で6万500本などとなっている。

 昨年下半期は、フェルジェンで350万本、カンクロ・シトリコで7万700本、その他の病気で370万本、活動内容の変更で450万本の木が姿を消した。昨年下半期に新しく植えられた木は100万本のみだ。

 病気以外の原因での伐採は、生産コストが高くなり採算が合わない、買い手がつかないといった理由が多い。現在は世界的にオレンジジュースの消費量が減っており、リメイラ、リベイロン・プレット、ジャボチカバル、アララクアラ、ジャウ、サンジョアン・ダ・ボア・ヴィスタなどで栽培が縮小した。