次期大統領選に出馬していたエドアルド・カンポス氏が13日、搭乗していた飛行機が墜落事故を起こして死亡した。PTでもPSDBでもない第三局を作れる可能性のある若手では最有力候補として期待を集めていただけに、突然の訃報に国中が驚いた。同僚の日系議員にも動揺が広がっており、現在の気持ちを聞いてみた。
カンポス氏は選挙活動の一環として、7月の県連日本祭りに副大統領候補のマリーナ・シルバ氏とともに訪れていた。その時の案内役を務め、カンポス氏が党首のブラジル社会党(PSB)に所属する大田慶子連邦下議は、「彼はブラジルを変革する計画を持っていた。その変革に、私も参加できることを誇りに思っていた」とその死を悼み、遺憾の意を表明した。
大田氏はカンポス氏が亡くなる前夜、同氏の補佐官らと選挙キャンペーンに関して打ち合わせをしたところだった。
「彼は希望の星だった。『良いことは継続する、良くないことは変えなくてはならない』が口癖だった。誰の悪口も言わず、ただ国を変えることだけを望んでいた」とカンポス氏と繋がりを持って仕事をした経験を振り返り、「党は何としてでもこの悲劇を乗り越えなければならない」と話した。
安部順二下議(社会民主党=PSD)は「若く才能ある政治家で、全国規模で評価されていた。選挙の前にあれほど重要な公人を失ったことは嘆かわしく、言葉にし難い」とその早すぎた死を悲しみ、「能力が高く、社会の、特に弱者の要望によく耳を傾けるとてもセンシティブな政治家だった」と、その人柄を振り返った。
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