ブラジル最大級のサンパウロの書籍見本市「Bienal do Livro de São Paulo」が22日に開幕し、31日まで行われる。ブラジル書籍評議会(CBL)とSESCサンパウロの共催で、今回は23回目となる。
会場に設けられる四つの大きなスペースでは映画、ミュージカル、演劇、ダンスなど、400以上に及ぶ魅力的なプログラムが繰り広げられる。単なる書籍の見本市ではない、マルチカルチャーなイベントだ。
ブラジルの歴史をジャーナリスティックな視点で書いた3部作で話題となったラウレンチーノ・ゴメスなど、ブラジル人作家186人、ベストセラー作家のケン・フォレット(イギリス)、ハーラン・コーベン、カサンドラ・クレア(ともに米国)など外国人作家22人の参加が予定されており、一般読者が有名作家に出会い、講演やディベートを聴ける機会となっている。9日間で77万人の来場が見込まれている。
出版社、書店など300社が出展するが、前回に比べて46社少ない。出展費用にかかった投資金額に本の売上金額が合わず、採算が取れなかったために今年は出展を見送った大手出版社もあるが、Novo Conceito社は昨年の1・8倍のスペースとなる276平米を購入。期待は十分だ。「ビエンナーレだからこそ、我々は読者と直接顔を合わせて話ができる。意見交換もできるし、要望も聞ける」とそのメリットを語る。
会場はサンパウロ市のアニェンビー展示場(住所=Avenida Olavo Fontoura, 1209)。開場時間は、月曜から金曜が午前9時から午後10時、土日は午前10時から午後10時(31日のみ午後9時まで)。(16日付エスタード紙より)
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