静岡県立磐田農業高校による「第3回ブラジル生徒派遣交流事業」が実施され、生徒2人と教員2人が16日に来伯した。一行は着伯したその足で静岡県人会による歓迎昼食会に参加、約40人の会員らの歓迎を受けた。
同県人会の杉本教雄会長は、「県人をお迎えでき、うれしい。手を取り合って交流の輪を広げましょう」と挨拶した。
引率者として2度目の来伯となった滝井徹校長は、「いつも協力して下さる方々に感謝。花卉や水耕栽培、関連機関を回って学んだことを持ち帰り、600人の生徒、70人の教諭に伝えたい」と意欲を示した。来年迎える同校の120周年式典でも、事業の大切さをアピールしたいと話した。
生産科学科3年の石川ヴィトリア翠霞(すいか、日本生まれの四世)さんは、曽祖父母が約70年前にブラジルに移住した。「ブラジルにルーツがあるのに文化や習慣を知らないから」と参加を希望。「何かしらの形で日伯をつなげる役目を果たしたい」と意気込んだ。
食品科学科3年の杉山美月さんは「海外を体験したくて応募した。治安の悪さに両親はすごく反対しましたけど」と笑い、「いろんな人と交流して見聞を広めたい」と話した。
一行はイビウナやモジの農家視察や、サンパウロ州立ピラシカーバ農大を訪問し、23日に離伯する。