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チエテ‐パラナ=「10月からの雨頼み」=農産物の水運路の再開は?

 パウロ・パッソス運輸相は21日、6月から運用が停止しているチエテ‐パラナ水路の「運用再開は10月からの雨の量次第」との見解を示した。22日付フォーリャ紙が報じている。
 チエテ‐パラナ水路の昨年の運行量はブラジルで2位だったが、今年6月からは、流域の少雨による水位の低下で運行が止められている。
 これにより国内の農業界は大きな被害を受けている。それは同水路が、中西伯で収穫した大豆やとうもろこしといった農産物をサンパウロ州のサントス港まで運ぶ際に重要な役割を果たしているからだ。
 13年1~7月のチエテ‐パラナ水路では140万トンの穀物が運ばれており、年間を通して見た場合、水路を使って運ばれた農産物の22%がこの水路を通っている。だが、14年1~7月の輸送量は50万トンまで一気に下がった。
 パッソス運輸相は、現在、サンパウロ州と水資源庁(ANA)がチエテ‐パラナ水路へ流れ込む川からの水量を上げるなどして、同水路を使った水運の一日も早い再開を目指していると語っている。
 だが同相は「水運再開のためには流域での雨を待つしかないだろう。雨季が始まる10月の雨が十分な量になってくれればよいが」と、あくまでも雨頼みであることを暗示した。
 サンパウロ州政府は水路の水位を確保するため、6月に全国電力システム運営機構(ONS)に対し、同州の北部にある水力発電所のダムからの放水量を減らすよう要請したが、拒否された。ONSの見解は「これらの発電所は国が定めたエネルギー政策に基づいて稼動しており、ダムの放水量を落とすわけにはいかない」とのことだった。
 サンパウロ州政府は現在、ONSを相手取って訴訟を起こし、同水路の水位を回復させる意向だ。サンパウロ州水路課は、発電所ダムの放水量が減れば、チエテ‐パラナ水路の運行能力は約3分の1程度回復できると見ている。

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