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決勝でアタックを決めるシェイラ(FIVB)
決勝でアタックを決めるシェイラ(FIVB)

女子バレー=ブラジルがWGで10度目優勝=男女合計28度目の世界一

 女子バレーのワールド・グランプリ最終戦が24日に東京で行なわれ、ブラジル代表がセット・カウント3―0で日本に圧勝し、同大会10度目の優勝を飾った。25日付伯字紙が報じている。
 24日の最終戦は上位6チームによる決勝ラウンド最終戦で、この時点で3勝1敗(20日の対トルコ戦にセット・カウント2―3で敗戦)だったブラジルは、4連勝中だった日本と対戦した。
 逆転優勝するにはセット・カウント3―0もしくは3―1で勝たなくてはならなかったブラジル代表だが、この日は序盤から快調に試合を進め、第1セットを25―15で取ると、第2セットも25―18で連取。第3セットは意地を見せる開催国日本の粘りにあったが、結局27―25で突き放し、逆転優勝を飾った。
 最優秀選手にはブラジルを代表するアタッカーのシェイラが選ばれた。「決勝ラウンドの最初はチームの調子が良くなかったが、試合を重ねるうちに調子が上がり、最後は優勝にこぎつけることができた」とシェイラは喜びを語った。
 今大会のベスト6にはシェイラのほか、セッターのダニ・リンス、センターのファビアーナも選ばれた。3人はいずれも12年のロンドン五輪で金メダルを獲得したチームのメンバーだ。
 ブラジルのお家芸のスポーツはサッカーだが、現在のブラジルのバレーは、先日のW杯準決勝で1―7でドイツに大敗したサッカーより「王国」の印象が強くなりつつある。ブラジルバレーの台頭はベルナルジーニョ(現男子監督)を擁する男子チームが1984年に銀メダルを獲得してからで、それからの30年間の国際大会では、男子16回、女子12回と計28回の優勝を果たしてきた。女子のワールド・グランプリ制覇10度は、5度の米国の2倍にあたる。
 ブラジル女子バレー代表の次の目標は来年開催のワールドカップだ。この大会ではこれまで3度準優勝に終わっている。