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400万家庭の電力供給=将来有望?風力発電に注目

 エネルギー調査公社(EPE)は今後10年以内に、風力発電が全国の電力供給の11~12%を占めるようになると試算している。現在の風力発電は全発電量のわずか2%だが、8年以内に9・22%に引き上げることが目標だという。EPEのマウリシオ・トマウスキン社長は「(風力発電は)水力に次いで今後10年間の拡大が期待できる発電方法。今とてもいい段階に来ている」との展望を語る。
 今月26日から28日にリオデジャネイロ市で開催された中南米・カリブ海地域諸国の風力発電部門のカンファレンス「第5回Brazil Windpower」で発表されたデータによれば、ブラジルの風力発電のキャパシティは、8月に5ギガワットに達した。これは現在のサンパウロ市に相当する約400万家庭(1200万人)に供給できる電力量だ。将来的にはこれが20ギガワットに達すると見られ、未来を担う発電方法としては原子力発電よりも有望視されているようだ。
 ただ、現在は降雨量の不足で渇水状態に陥っているとはいえ、広大な河川に恵まれたブラジルの最大の電力源で、今後の伸び代が最も大きいのはやはり水だ。今後も水力発電で供給できるエネルギーは70ギガワット増えるとみられている。
 ただ、風力発電には懸念すべき点もあるようだ。全国電力システム運営機構(ONS)のエルメス・シッピ総裁は、「エネルギー発電という観点から考えると、ブラジルの風はそれに適している。しかし夜のほうが風が強い時期がある。ブラジルでの電力需要の形態は変化している。かつては18時半から19時半の間の電力消費が最も多かったが、夏の間は午後3時半になっている」と説明する。
 また、都市部よりも電圧が低く配電システムが脆弱な地方では、深刻な気候変動がエネルギー供給に影響を与えかねないという点も問題視されている。(26日付G1サイトより)

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