日本の農業界は、安価な海外産品との競争や少子高齢化による市場縮小、従事者減少で衰退の道を辿っているとか。
文旦農家を営む岡林富士夫さんは、高知県販路拡大経済ミッション団唯一の民間公募立候補者として21~26日まで来伯した。文旦とは当地では聞かない柑橘類だが、高知の特産品だ。
岡林さんはオーストラリアとインドネシアへ柚子の輸出もしようと事業計画を進めている。その積極的な海外進出の理由を尋ねると、「将来の見えない農業では子供達に『継いで欲しい』と言えないから」と語った。
現状をただ憂慮するだけのオーリャ子には、手探りで道を切り開こうとする岡林さんがとてもかっこよく見えた。こうして問題提起をして関心を集めることの他にも、記者として何か出来ることはないのだろうか―と考え込んだ。(石)