イボッピによるサンパウロ州知事選の最新のアンケート結果が発表され、ジェラウド・アウキミン知事(民主社会党・PSDB)とパウロ・スカッフィ氏(民主運動党・PMDB)との差がやや縮まり、決選投票進出にわずかな望みを広げた。また、リオ州では混戦模様となっている。3日付伯字紙が報じている。
今回の調査は8月30日から9月1日に行なわれたもので、アウキミン知事の支持率は、前回調査時の50%からやや落ち、47%となった。
その一方、2位のスカッフィ氏はその支持率を前回の20%からやや上げて23%とし、アウキミン氏との差を6%ポイント分縮めた。
支持率の差が縮んだのは、政見放送開始後の州民の反応が反映されたためだ。また、この集計期間の直前に国内総生産が2四半期連続でマイナス成長だったと発表されたため、サンパウロ州工業連盟(Fiesp)会長であるスカッフィ氏に「景気回復」の期待票が入ったことも考えられる。
さらに「大卒者」を対象に支持率を見てみると、アウキミン氏が44%に対しスカッフィ氏が34%と、その差はさらに縮まっている。
スカッフィ氏が決選投票に進むには他の候補の支持率も必要だが、労働者党(PT)候補の前保健相、アレッシャンドレ・パジーリャ氏の支持率は政見放送開始後も5%から7%に微増したのみだ。PTは連邦政府の連立上のパートナーのため、PMDBのスカッフィ氏も応援する構えを見せているが、現時点ではパジーリャ氏とスカッフィ氏の支持率の合計は30%、他候補の分を加えても34%にしかならず、アウキミン氏との差はまだまだ大きい。
また、パジーリャ氏は拒絶率が23%と最も高く、17%のアウキミン氏や12%のスカッフィ氏を大きく上回っているため、今後の得票の伸びは楽観できない。
一方、2016年に五輪を控え、国際的な注目度も間違いなく高まるリオ州では、12年ぶりの州知事復帰を目指すアントニー・ガロチーニョ氏(共和党・PR)がリードしているが、その支持率は27%で、現知事のルイス・フェルナンド・ペゾン氏(PMDB)が19%で追いかける展開となっている。だが、3番手の農林水産相のマルセロ・クリヴェラ氏(ブラジル共和党・PRB)も17%で、まだまだ予断を許さない状況だ。
PTはここでもリンドベルグ・ファリアス上議を出馬させているが、11%の支持率で4位と伸び悩んでいる。PTは主要州の知事選で苦戦しており、現状でリードしているのはミナス・ジェライス州のフェルナンド・ピメンテル氏のみだ。
PT候補の不振は大統領選支持率にも表れている。最新のイボッピの大統領選アンケートによれば、サンパウロ州でのジウマ大統領の支持率は23%で、39%のマリーナ・シウヴァ氏(ブラジル社会党・PSB)に水を開けられた。リオでもマリーナ氏38%、ジウマ氏32%で、マ氏が優勢だ。
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