世界的な影響力を持つイギリスの料理雑誌「レストラン」がこのほど「ラテン・アメリカの優良レストラン50選」の発表を行ない、3日、ペルーのリマでそれにまつわる記念イベントが行なわれた。
ブラジル勢で最高ランクにつけたのは、世界第4位にも選ばれたことがあり、国内で最も有名なシェフ、「DOM」(創作ブラジル料理)のアレックス・アタラ氏の3位。同氏は昨年の同ランキングの2位で1ランク後退となった。だが同氏は今回、特別賞を受賞している。
1位と2位は共にペルーのレストランで、1位はヴィルヒリオ・マルチネス氏とピア・レオン氏が経営する「セントラル」で、2位は昨年1位だったガストン・アクリオ氏経営の「アストリッド・イ・ガストン」だった。
アタラ氏は今回優勝したヴィルヒリオ氏に対し「彼はとても有能で、国民からの支持も受けている」と賞賛した。だが、「ペルーという国は料理産業に熱心な国だ。それにひきかえ、ブラジルの料理人たちは誰からも支援を受けていないのにとてもうまくやっている」と皮肉も口にした。
また4位には、今年4月に「レストラン」誌が「世界一の女性シェフ」に選出し、「美人シェフ」として世界的にも話題を呼んだエレナ・リーゾ氏と夫のダニエル・レドンド氏の経営する「マニ」(創作ブラジル料理)が入った。
アタラ氏やエレナ氏は常日頃から、「今のサンパウロは良い料理人の宝庫で、健全な競争も行なわれている」と語っているが、この50選にはそんなサンパウロの有力レストランが目白押しだ。
12位にはロドリゴ・オリヴェイラ氏経営の「モコト」(伝統ブラジル料理)、36位にはアルベルト・ランドグラフ氏経営の「エピセ」(創作料理)、38位にはジェフェルソン・ルエダ氏経営の「アッチモ」(イタリア料理)、44位にはロジェリオ・ファザーノ氏経営の「ファザーノ」(イタリア料理)が入った。
また、リオからも、自身の名を冠したブラジル創作料理レストランを経営するロベルタ・スドブラック氏が13位、クラウデ・トロイスグロス氏の経営する「オリンペ」(フランス料理)が35位にランクイン。また、パラー州ベレンのチアゴ・カスターニョ氏経営の「レマンソ・ド・ボスケ」(伝統ブラジル料理)が34位に入っている。(4日付フォーリャ紙より)