3日の国立宇宙調査研究院(Inpe)の発表によると、2013年8月~14年7月の法定アマゾンの森林伐採面積は3036平方キロで、前年同期比9・8%増となったと3日付G1サイトや4日付エスタード紙が報じた。3036平方キロという数字はサンパウロ市二つ分の面積の森林が失われた事を意味する。
この数字は衛星による伐採監視システム(Deter)のデータを基に算出されたもので、デスマタメント・パルシアルと呼ばれる、製材業者らが丸太を切り出したりした部分と、根っこなども抜き取り牧場などに改造するためのコルテ・ラゾと呼ばれる部分、ならびに火災による焼失分を含んでいる。
Deterは25ヘクタール以上の伐採または焼失部分しかとらえられず、雲の影響も受けるため、より正確な面積の算定にはProdesと呼ばれる解析能力が高い衛星の画像が使われる。こちらの数字は年末に発表される。13年11月に発表された数字によると、2012年8月~13年7月の伐採面積は5843平方キロで、前年同期比28%増だったから、今回発表された伐採面積の伸び率はかなり縮小している。
Deterはより頻繁に上空を回るため、森林伐採の実態を定期的に監視するのに役立つ。13年8月~今年5月の数字は1771・86平方キロで前年同期比24%減だったが、6月~7月に1264平方キロ失い、9・8%増となった。
伐採面積が最も大きかったのはパラー州の532平方キロで、以下、マット・グロッソ州268平方キロ、ロンドニア州263平方キロなどとなっている。
伐採面積4位のアマゾナス州南部では農地開発のための伐採が拡大している。また、バラー州南部では、大規模な不正伐採を行っていたグループが検挙されたという。
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