教育省が5日に発表した2013年の基礎教育開発指数(Ideb)によると、高校では16州が2011年の成績を下回ったと6日付伯字紙が報じた。
2007年創設のIdebは、国立教育研究院(Inep)の基準に基づき、初等教育の前半と後半ならびに中等教育の最終学年(5年生と9年生、高校3年生)の生徒の成績と進級率などを2年毎に評価し、0~10の数字で表す。
公立校と私立校の総合評価で見た場合、5年生の全国平均は5・2で11年の5・0より向上、今回も連邦政府の目標の4・9をクリアした。
9年生は4・1が4・2にと若干向上したが、政府目標の4・4には届かなかった。9年生で政府目標達成は7州のみ。市町村単位で見た場合は60%が目標を達成出来なかったという。
更に気がかりなのは、3・7だった高校3年生の評価だ。指数は11年と変わらず、政府目標の3・9も到達出来なかった。州毎の指数は16州で11年より低下。他の6州では11年より向上したものの、政府目標には到達出来ていない。公立高の全国平均は3・4で2009年から同じままだ。私立高校でも指数が政府目標に達したのはロライマ州だけで、残りの州はどこも目標を達成出来なかった。
また、高校3年生の学力テストの成績は多くの州で11年よりも低下。進級率向上と退学者減少により、総合評価は11年と同じとなった。
今回の結果は、ここ数年の1~5年生の成績向上が6~9年生や高校生の成績向上に繋がると考えていた現場関係者の期待を裏切った。ジョゼ・エンリケ・パイン教育相は、「1~5年生の指数向上は6年生以降の成績改善に繋がってはいるが、期待していたペースではない」とした上で、教員養成のあり方を再検討する必要があるとの考えを明らかにした。
1990年代末からの教員養成は識字教育要員が中心で、1996年には教員は大卒以上とする新基準が導入されたが、実際にはこの基準は徹底されていない。
高校の上位3州はサンタカタリーナ、ミナス・ジェライス、エスピリトサント。13年の指数は5・9、5・8、5・7でいずれも11年を下回り、州別目標(6・2、6・6、6・2)も未達成だ。下位3州はアラゴアスの4・7とセルジッピとリオの4・8で、いずれも11年と同じか低下。こちらも州別目標を達成出来ていない。
9年生の上位3州はパラナ、サンタカタリーナ、ミナス、下位3州はアラゴアス、セルジッピ、パラー。5年生の上位3州はミナス、サンタカタリーナ、エスピリトサントで、下位3州はパラー、パライバ、マラニョンだった。